英王室を離脱したヘンリー王子(37)が、今年1月6日に米首都ワシントンDCで起きた米連邦議会議事堂襲撃事件の直前に、ツイッター社のジャック・ドーシーCEOに「クーデター計画」がSNS上で起きていることを警告していたと明かした。

9日にバーチャルサミット「RE:WIRED」のパネルディスカッションに参加したヘンリー王子は、襲撃事件の前日に「クーデターの準備に手を貸しているようなものだ」と警告するメールを送ったと語った。

ヘンリー王子もメーガン妃もツイッターのアカウントは持っておらず、ドーシー氏との面識もないというが、メールでのやりとりをする間柄だったと主張している。ヘンリー王子によると、このメールを送った翌日に襲撃事件が起き、それ以降ドーシー氏から連絡はないという。CNBCはこの件に関して取材を申し込んだが、ツイッター社はコメントは差し控えると述べたと伝えている。

バイデン大統領の当選を阻止しようとトランプ前大統領の支持者らが暴徒と化して議事堂を襲撃し、警察官を含む5人の死者と多数の負傷者が出た事件は現在、米下院特別委員会が調査を進めている。

一方、妻のメーガン妃もこのところ米議会に宛てて働く親たちの有給休暇の法整備を求める公開書簡を送ったり、面識のない上院議員らに直接電話をかけてロビー活動するなど政治的活動を積極的に行い、「サセックス公爵夫人」を名乗っていることで批判を浴びている。

そんな夫妻は10日、米ニューヨークのイントレピッド海軍宇宙博物館で行われた退役軍人をたたえる「Salute to Freedom Gala」に出席し、米国移住後初のレッドカーペットにそろって登場。ヘンリー王子はスーツにブラックタイ、勲章と戦没者追悼記念日に敬意を示してこの日を象徴するポピーのピンを胸元につけ、プレゼンテーターとしてスピーチも行った。(ロサンゼルス=千歳香奈子)