政府は11月30日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染者が、日本で初めて確認されたと発表した。

東京都の小池百合子知事(69)は30日、都庁で取材に応じ、「濃厚接触者を(感染が確認された男性と)一緒の飛行機だった方全員を対象にしたことによって、都内関係者が約40人という数字が出てきた」と明かした。すべての濃厚接触者に対し、「宿泊療養にお入りいただくように、福祉保健局に指示を出しました」と、ホテルなどを用意して対応。「皆さん、いったんは陰性なのですが、念のための危機管理上、そういう措置が必要であるのではないかと」。都独自の措置をとったと説明した。

すでに前日29日には首相官邸を訪れ、岸田文雄首相に厳戒な水際対策を要望。「いずれにしても、水際対策でどう対応していくかということが何よりも重要。そのあとどうするかについても、しっかり対応していく」。この日に開会した都議会定例会の所信表明でも、オミクロン株を含む「第6波」への危機管理強化を強調した。【鎌田直秀】