放置自転車の集積場で勤務中の70代男性職員を暴行しけがを負わせ、携帯電話を奪ったとして、警視庁王子署は15日、強盗殺人未遂の疑いで、東京都北区の無職甲斐浩二容疑者(56)を逮捕した。署によると「蹴ったり、殴ったりしたことは事実ですが、殺そうとしたわけではない」と容疑を一部否認している。

逮捕容疑は6日午前9時ごろ、北区の「堀船自転車移送場」で男性と目が合った際に「何見ているんだ」と言って押し倒し、頭部を数回殴り、顔面を数回踏み付けるなどして、全治不祥の急性硬膜外血腫、外傷性くも膜下出血などの傷害を負わせ、携帯電話を奪った疑い。

署によると、出勤してきた別の職員が血だらけの男性を発見し、110番した。男性は病院に入院し9日に退院した。甲斐容疑者が奪った携帯電話は捨てられた可能性があるという。現場には甲斐容疑者が捨てたとみられるポリ袋がふたつあり、中にはかごやペダル、スタンドなどの自転車の部品が入っていた。署は現場で相次いでいた、ごみの不法投棄との関連も調べている。