東京都の小池百合子知事は27日、明日28日の定例記者会見など、今後の会見や会合、質疑応答のすべてを、一定期間はオンライン形式で行うことを明かした。この日に開催された専門家と意見交換などを行う「新型コロナウイルス感染症モニタリング会議」では、1週間後の2月3日に1日の新規感染者が2万4074人に達する試算も示され、「皆様も数字を見てビックリしているでしょうし、近くに感染者や濃厚接触者が出てきて、(コロナが)ヒシヒシと自分に近づいていることを感じられていると思う。試算も危機管理の参考にしながら最悪に備えたい」と警戒を強めた。

都では1月11日から「オミクロン株特別対応」と称した医療体制や新規陽性者への対応を21日にバージョンアップしたばかりだが、さらに新規陽性者1万人を想定した体制を27日から実行することを発表した。新たに「自宅療養サポートセンター」(通称うちさぽ東京)を開設。医療機関で陽性となった50歳以下、基礎疾患なし、軽症、無症状の患者を対象に、自宅での健康観察をサポートする。携帯やスマホでの「SMS(ショートメールサービス)」などでやりとりしながら、体調の変化による医師らの診察や、食料品の配食の不備などを電話対応。24時間受付で最大300回線を予定しており、連絡先電話番号は後日公表する。【鎌田直秀】