大阪府は16日、対策本部会議を開き、20日に期限を迎える新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置について、政府に延長を要請することを決定した。

吉村洋文知事(46)は当初、延長は「当然」として要請を行わない意向を示していたが「感染状況は厳しく医療も非常に逼迫(ひっぱく)している。高齢者の入院が多い中で高齢者の守る対策を強化していきたい」と述べた。

府内では、実質の重症病床使用率が15日時点で40・4%に上り、府が緊急事態宣言発令の要請基準とした40%を超えたが、現時点での要請は見送る。吉村知事は「感染者数が右肩上がりの状態で40%を超えときを条件にしていた」と説明し、「感染の山が上がっている状態なのかどうかの分析は非常に重要。未来はだれにも分からないが、右肩上がりの状況かと言えば、なんとか抑えられている可能性がある」と強調した。

大阪府は16日、新型コロナウイルスに1万2467人が感染し、38人が死亡したと発表した。先週水曜日の1万5264人を約3000人、下回った。