自民党の河野太郎広報本部長(59)が17日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(午前7時30分)に生出演し、ロシアのウクライナ侵攻について「民間人が大量に虐殺されているというのは、事実だろうと思います。プーチン(大統領)の戦争犯罪というのは、どこかの段階で裁かれなければならないと思います」との持論を示した。

レギュラーコメンテーターの橋下徹氏からは「人道に対する罪」という点について「フェアの観点でいくと、これまで西側諸国も、イラク戦争、アフガニスタン戦争、セルビアのコソボ空爆など、いろいろ人道に反する部分もあったと思うんです。プーチン大統領に対して『人道に反する』と言うのであれば、(過去の)西側諸国の『人道に反する』というところも考えていく必要があると思う」と指摘されたが、河野氏は「今そんな議論をしている場合ではないと思いますね。これだけの残虐なことが起きているわけですから。それに対してどうするか、という議論をすべきで、過去にどうだったああだった、プーチンだけが悪いのではない、といった議論は(今は)すべきではない」と応じた。

橋下氏からは続けて「中ロから反論があった場合どうするか」と突っ込まれたが、河野氏は「まずはロシアについて議論すべき」と繰り返し、この議題についての意見はすれ違った。

河野氏はこの日、広報部長として、党が進める「ライブボイス改革」と題した国民の意見をSNSで求める令和版目安箱の活動も紹介した。また、ワクチン担当大臣の経験者として、若い世代に3回目のワクチン接種は推奨。一方、4回目接種については高齢者や基礎疾患があるなどを念頭に「リスクの高い方には、もう1回打っていただくといい」とした上で、若い世代に関しては「もう少しデータを見ながら、科学的な判断が必要になる」と持論を示した。