北海道・知床半島の沖合で観光船「KAZU I(カズワン)」が消息不明となってから一夜明けた24日、ウトロ港からは早朝から漁業関係者が漁船でカズワンの捜索に加わった。

昼ごろに港に戻った船舶業の大高英一さん(53)は岬付近まで捜索してきたというが「油が浮いてたりとか、船の痕跡は見つからなかった」と話した。大高さんは23日の午前中にも釣りの船を出していたといい「昨日は昼から荒れるのがわかっていたから帰ってきていた」と話し、「岬のほうは岩礁が多くて危険」と指摘した。

別の漁協関係者は「オホーツク海は10分15分で波の高さや潮の流れが変わる。遊覧船の船長はそこを見誤ったのではないかと思う」と語った。【沢田直人】