7月の参院選神奈川選挙区に、3期目を目指して立候補する自民党の三原じゅん子参院議員(57)は20日夜、横浜市で支持者らを集めた「励ます会」を開いた。「大変厳しい3期目の挑戦だ。私にはやらなければならないこと、守らなくてはいけないことがある。厳しい戦いですが、しっかり戦い、皆さまのお役に立てるよう全力で頑張りたい」と決意表明した。

今回の神奈川選挙区は、通常の改選数4人に加え、非改選の補欠選挙分の1人がプラスされる「合併選挙」で改選人数は5となる。ただ、5人目の当選者の任期は通常6年の半分の3年しかなく、「日本一複雑な選挙」といわれている。

そんな複雑な選挙事情に加え今回、自民党は1998年の参院選以来24年ぶりに、2人を擁立することを決めた(98年の参院選では自民は敗北、当時の橋本龍太郎首相が退陣)。現職の三原氏に加え、みんなの党などに所属した元衆院議員の浅尾慶一郎氏(58)を公認した。与党公明党の候補者もいる中で、自民県連は与党の3人の候補者を、任期6年の上位4位内での当選を目指すという、高いハードルの目標を掲げる。同選挙区には与野党をはじめ多くの候補者が出馬を予定し、大激戦が予想される。

会合では、三原氏を支援する菅義偉前首相もあいさつし「2人公認で簡単な選挙ではない。極めて難しい選挙」と指摘。三原氏は菅内閣の厚労副大臣時代に携わった不妊治療の保険適用が実現されたことに触れたほか、現在参院で設置法案が審議中の子ども家庭庁実現への意欲を語り「神奈川すべての皆さまの命、未来を守りたい」とも語った。

現在、野田聖子少子化担当相の補佐官を務め法案審議にも出席するため、地元に張り付いての選挙活動は週末に限られる。会合後の取材には「6年前の選挙とは全然違う」と危機感を示した上で「私は5(人目)は考えない。(任期6年の)4人の中に入ることを目指す」と強調した。

前回は100万4877票でトップ当選だった。三原氏は「(候補者の中で)私は唯一の現職の自民党議員。この議席を死守しなければいけない責任は大きい。前回より1人でも多くの方に支えていただきたい」と述べ、前回獲得の100万票を超える票数を目指し、活動することを誓った。