トランプ前大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏(44)が28日、テキサス州ユバルディの小学校で24日に起きた銃乱射事件で19人の子供を含む21人が犠牲になったことについて、「銃が悪いわけではない」と語る動画をSNSに投稿した。自他ともに認める銃愛好家のトランプ・ジュニア氏は、顔を真っ赤にして興奮した様子で「(半自動ライフル銃)AR-15が問題ではない。容疑者の少年はまったく同じことをバットや爆弾や刃物でもできたはずだ」と語り、銃の所有者は不当に汚名をきせられていると持論を展開。「真の問題はめちゃくちゃな人たちと狂った教師と教化プログラムにある」と述べ、銃規制強化を求める世論に反発している。

父トランプ氏も、全米ライフル協会(NRA)が27日に開催したイベントで事件後に銃規制の強化を求める声に対して「米国民は悪から身を守るために銃の所有が認められるべきだ」と演説。世界に悪が存在する限り、法を順守する市民の武装を解除する理由はないと述べ、銃規制法は役に立たないとの持論を展開し、「今必要なのは学校の警備体制の強化である」と語っていた。

21人を射殺した容疑者は地元の高校に通っていた18歳の少年で、駆け付けた警察官によってその場で射殺された。米メディアの報道によると、容疑者は同州で銃が購入できる18歳の誕生日を今月迎えたばかりで、誕生日後に地元の店で犯行に使ったAR-15や弾薬を合法的に購入していたという。

トランプ・ジュニア氏はコロナ禍の昨年2月にも、銃を並べて飾っている壁の前で学校再開に難色を示す教員組合を批判する動画をSNSに投稿して物議を醸したことがある。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)