「日本釣振興会創立50周年式典」が14日、都内のホテルで行われた。1970年(昭45)、国民レジャーとして広まった一方で、水質汚濁などの公害、乱獲問題などを背景に、釣り文化を発展させ、未来へとつなごうと発足。「魚族保護を狙いとした放流」「環境の保全」「教室開催などによる釣りの普及」「マナー向上や水辺の安全、ライフジャケットの着用などの啓発」を柱に、釣り具メーカー、小売店だけではなく、各種団体や国会議員、関係省庁など一体となって出発し、ここまで来た。時代とともに解決すべき課題は今も多々あるが、今後も老若男女、誰もが楽しめるレジャーの発展に努める。

同会の名誉会長で、釣魚議員連盟会長でもある麻生太郎元首相(81)は祝辞で、「スポーツととらえれば、最も人口が多いのが釣り。日本の釣り具のクオリティーは世界一。コロナの影響で、3密を避けられるという健康面や、家族で楽しめるという、釣りの良さが見直してもらえた。より多くの人に良さを理解してもらい、わが国の発展に貢献していただきたい」と述べていた。