第26回参院選が22日、公示され、各党首らが全国各地で第一声をあげた。

野党第1党として与党に挑む立憲民主党の泉健太代表は、青森市内で第一声の応援演説を行い、当初は岸田文雄首相や日本銀行の黒田東彦総裁が、円安や物価高を「放置していた」と批判し、「強い言葉で訴えなければ政府は変わらない。日銀が変わらない。立憲民主党は物価高は多くの国民にマイナスになると繰り返し訴えてきた。野党が声をあげると変わるんです。この選挙でもっと声をあげようじゃないですか」と呼び掛けた。

その後は仙台市に移動し、仙台駅近くのアーケード商店街で演説し、歩きながら市民らに直接、声をかけた。「岸田さんは残念ながら、物価高対策がないんです。ようやく対策本部を開いたところ。小麦の値段も4月に17%も上げた。『9月まで据え置きます』って言っていますけれど、小麦の値段は4月と10月に決める。据え置かれるのは当たり前のこと。対策でも何でもないんです。小麦は国が値段を決めているので、立憲民主党なら即時引き下げます」。自民党が節電対策として節電ポイント制度を計画していることにも「熱中症が心配じゃありませんか? クーラーはちゃんとつけてほしい。自民党は『電気を削って汗かいてください』と言っているんですよ。こんなもの、対策でも何でもない」と批判した。

この日の応援演説はすべて女性候補擁立選挙区を選んだ。「今回の参院選で半数以上が女性候補になった。新しい時代を告げるスタートにしたかったという思いもあります。立憲民主党は、生活感のある政治をやりたいんです。生活のために戦う」。この日は、福島県郡山市のJR郡山駅西口ロータリー、埼玉県さいたま市のJR浦和駅東口前でも演説を行う予定だ。【鎌田直秀】