安倍晋三元首相への銃撃事件で、奈良県警は9日夕、鬼塚友章本部長が会見し、「警護上の問題があったと否定できない」と述べた。

安倍元首相は、背後から襲撃されており、後方への警備体制については「現時点で、警護のどこに問題があったのか、個々の点を確認しております」とし、「体制なのか、配置なのか、緊急時の対応なのか、警護員の個々の能力なのかについては、全体をもって問題があると考えておりますので、あらゆる点から見直していきたい」と語った。

また、大和西大寺駅前ロータリーでの演説場所は、安倍元首相の背後に道路がある構造だった。山上徹也容疑者(41)は、その道路を横断して安倍元首相に近づく様子などが動画に残されている。

その上でのリスクについて「テロに関しては、私も少し経験はありますが、リスクは常に存在しています。ただ、それぞれの現場において、具体的な状況、聴衆の数、その他あらゆる条件が異なりますので、あの時点において、なにか事前に兆候があったとは把握しておりません」と話した。

警護計画書については「報告を受けた時点で、特段の違和感ですとか、感じたところはございません」と言い、承認したと明かした。演説場所についても「これまでも選挙遊説で使われている場所」とし、「十分に承知している場」として、現場から報告を受けていたとも語った。

選挙戦期間中、投開票2日後に控えての事件に「今回の蛮行が、民主社会において最も重要な選挙に影響を与えることがないように、努めたい」などと語った。

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