陸上自衛隊郡山駐屯地(福島県)に所属していた元1等陸士で、性被害について防衛省から謝罪を受けた五ノ井里奈さん(23)が6日、ツイッターを更新。自衛隊への復帰について「戻る選択肢はないです」との考えを示した。

五ノ井さんは「自衛隊に戻った方が良いという意見がありますが」と書き出し、「私はここに至るまで、夢を取るか泣き寝入りをするか本当に毎日悩んだ末、相当な覚悟で退職を決断したので、戻る選択肢はないです」と、きっぱり否定。「ただ、今私に出来る事を全力でしている所です。賛否両論あるのは承知の上です。またどこかで今後についてお話しします」とした。

五ノ井さんは訓練中に男性隊員から性被害を受けたことを告発。8月に防衛省に対して第三者委員会による調査を求める署名を提出していた、防衛省は内部調査で2020年秋から昨年8月にかけて訓練中に複数の男性隊員が五ノ井さんを押し倒すなどの行為を確認した29日に発表し、五ノ井さんに全面的に謝罪した。関与した隊員の特定を進め、速やかに懲戒処分にするとしている。