千葉・我孫子市の手賀沼をメーン会場にして「ジャパン・バード・フェスティバル2022」が5日開催(6日まで)された。手賀沼を中心に野鳥の観察をして、カメラや双眼鏡などのメーカーもブース出展する国内最大級の野鳥イベントだ。

新型コロナウイルスの感染拡大などの影響もあって、2022~21年はインターネット上のリモート開催で、野鳥観察のできる現場での開催は3年ぶり。イベント自体は01年から関東地区の“野鳥の聖地”として知られる手賀沼を中心として毎年開催しており、現場開催はちょうど20回目となった。

JR我孫子駅から徒歩約10分の手賀沼公園には午前9時30分の海上に合わせて多数の野鳥ファンが駆け付け、イベントの実行委員会では「来場者のみなさんの笑顔が見られて胸をなで下ろしています。2日間で約2万人の方々においでいただくのではないかと予測している。快晴の空の下、野鳥も多く視認できているようです」と話した。

手賀沼を活動拠点とする「我孫子野鳥を守る会」のブースでは「今日観察された鳥」というボードを出して、写真などを貼り付けて展示していた。午後1時の時点で観察された野鳥は27種にのぼった。

同会で年6回発行する会報誌「ぼーぼーどり」編集長の松本勝英さん(79)は「手賀沼はすぐ近くに住宅地がありながら斜面林があって、その上に畑が広がっている。野鳥観察の絶好地。今はまだ序の口で、正月が本番なんですよね」とこれから野鳥を見る時期のピークが訪れることをアピールしていた。