岸田文雄首相は24日午前、官邸で報道陣の取材に応じ、昨年の衆議選を受けた選挙運動費用収支報告書に、宛名やただし書きのない領収書が94枚あったと文春オンラインが報じた問題について、不十分な対応があったことを認めた。

「選挙運動に関する支出は、収支報告書に記載されている通り適正な支出と確認している」とした上で「領収書の記載の一部に、不十分な点があるのを確認している。選挙運動費用収支報告書本体には目的を明記していたが、領収書には一部不記載があった」と述べた。

原因については「出納責任者の確認漏れと聞いている」と述べた。「今後はこのようなことがないよう、事務所に指示を出した」とも明かした。

首相は、報道が出た22日、報道陣の問いかけに「今確認中です」として、調査していることを明かしていた。