サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表がコスタリカに敗れた27日、東京・渋谷のスポーツバー「Fields(フィールズ)渋谷」では試合終了の長いホイッスルが響いた瞬間、会場は「ああ~」という悲鳴とため息に包まれた。

ドイツ戦に続く日本代表の2連勝を期待して集まったサポーターは約130人。全員24歳の男女9人グループは「うわー、負けたぁ。残念です。チャンスもあったのに」と頭を抱えて放心状態だった。

FW南野の背番号10のユニホーム姿の田中守店長(68)は「3年間コロナ禍で大変だったけど、これだけサポーターが集まってくれた。うーん、W杯は簡単じゃないですね」と肩を落とした。93年の「ドーハの悲劇」から日本代表を応援する常連の佐藤真由美さん(61)は「カタールはいきなり歓喜の場所にはならない。でも、勝てるとも思っていなかったドイツに勝てた。まだスペイン戦だってどうなるか分からない。信じて応援するしかない」と言葉に力を込めた。【寺沢卓】