NHK党のガーシー(東谷義和)参院議員が27日、インターネット上の動画投稿サイトで著名人を脅迫するなどした疑いで、警視庁が任意の事情聴取を要請したことを、捜査関係者らが明らかにした。暴露系ユーチューバーだったガーシー氏は複数の著名人や芸能人から名誉毀損(きそん)や脅迫の疑いで告訴され、警視庁が受理した。

ガーシー氏は7月の参院選(比例代表)で当選した後もアラブ首長国連邦(UAE)などに滞在を続け、8月の臨時国会、10日閉会の臨時国会にも1度も登院していない。ガーシー氏は国会欠席の理由を「不当逮捕、不当勾留があるのではないか危惧している」、「SNS上に殺害をほのめかす脅迫、攻撃的な書き込みも受けている」などとしている。

同党の立花孝志党首は「(事情聴取は)想定していた。これで日本に帰って来ないでしょう」とした。その上で「日本に帰って来ないと開き直ることによって、ガーシーに投票した人たちが求めている芸能人や政治家の暴露が加速すると思う」と語った。立花氏は「ガーシーの本音の部分では、日本に帰る気はないと聞いている。だが、国会議員は続けたいという思いはある」としてガーシー氏が来年1月下旬に召集される通常国会も欠席する可能性が高まった。