昨年7月の初当選から1度も国会に登院していないNHK党のガーシー(東谷義和氏)参院議員に対する第2回懲罰委員会(鈴木宗男委員長)が21日に開会し、処分が下される見込みとなったことが14日、明らかになった。

早ければ22日にも予定されている参院本会議で懲罰が採択される可能性が出てきた。

21日は参院議院運営委員会の石井準一委員長が経過説明を行い、その後にガーシー氏の代理人を務めるNHK党の浜田聡参院議員が弁明文を読み上げ、具体的な処分を決定する予定。国会議員の懲罰は重い順に除名、登院停止、議場での陳謝、戒告がある。

国会議員が国会欠席を理由に懲罰委員会に付される初の事例となったことで「即刻、除名」とする意見もあるが、議場での陳謝または参院議長による戒告が有力視されている。処分が下れば、参院では2013年に無許可で北朝鮮に訪問したアントニオ猪木氏が30日間の登院停止となって以来となる。

当選前からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在しているガーシー氏についてNHK党の立花孝志党首は「今月中に帰国することはないし、私は帰って来なくていい、と言っている」とし、ガーシー氏不在のまま処分が決定する可能性が高くなった。【大上悟】