岸田文雄首相は27日の衆院予算委員会集中審議で、子ども・子育て政策に関して「家族関係社会支出は2020年度でGDP比2%を実現した。さらに倍増しようと申し上げている」と発言した問題について、立憲民主党の長妻昭政調会長の度重なる指摘に、声を荒らげながら反論した。
首相発言をめぐっては、「GDP比2%」からの倍増なら大幅な予算増になる可能性と受け取れる内容だったが、その後政府側が修正する事態になっている。
長妻氏に「(子ども予算)倍増に期待している人が多い。GDP比で倍にするのか、実態金額で倍にするのか」と問われた首相は、 「ベースは何なのかという質問だが、子ども子育て予算で求められている予算は何なのか、金額的な充実とサービズ、働き方改革を含めた制度的拡充の3つを小倉(将信少子化)大臣に整理を指示している。これと合わせて、教育の部分もいれないといけない」と説明。その上で、声のトーンをあげ「ですから、これが整理されてこそベースが決まる。中身を決めずして、最初から『GDP比いくら』とか、今の予算と比較でどうなのかとか、数字ありきではないと従来から申し上げている」と、声高に主張。「予算をしっかり整理した上で、倍増にむけた大枠を示していく。こうした考えを従来から再三、申し上げている」と繰り返し、自席に戻った。
長妻氏は「おかしい。なぜベースも言えないのか」と再反論。すると首相は「さっきから申し上げているように、数字ありきではない」と従来の主張を繰り返したが、いらだちを隠せなかった。長妻氏が質問席から何か指摘し、野党側からやじが飛ぶと、首相は答弁しながら「違う!」と、やり返す場面もあった。
首相は「ベースになる政策をまず精査し、その政策の予算を倍増しようと言っている。政策を整理せずに今の段階で数字をあげろというのは無理な話だ。従来から申している」と繰り返し、ベースの数字は明かさなかった。長妻氏は「これは本気じゃない。やる気がないのではないか」と突っぱねた。
普段は冷静に答弁する首相だが、「予算倍増」発言問題に対する質問が続いた長妻氏とのやりとりでは、感情があらわになるようなやりとりになった。

