藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が国民栄誉賞棋士・羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第6局が12日、佐賀県上峰町「大幸園」で行われた。11日午前9時からの2日制で始まった対局は後手の藤井が勝ち、4勝2敗として初防衛を果たした。

◆藤井聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日、愛知県瀬戸市生まれ。九段。杉本昌隆八段門下。5歳で将棋を覚え、16年10月、史上最年少の14歳2カ月でデビュー。20年6月、初タイトルとなる棋聖を17歳11カ月の史上最年少で獲得して以来、今回の王将初防衛までタイトル戦は負けなしの12連勝(内訳は竜王2、王位3、叡王2、王将2、棋聖3)。通算12期獲得は森内俊之九段と並んで歴代9位タイ(1位は羽生善治九段の99期)。昨年の獲得賞金と対局料は1位の1億2205万円(21年は6996万円で3位)と、初の大台超え。