東京から電車に揺られて1時間半。名物の「やきとり」で夜になると元気な町、埼玉・東松山市で、侍ジャパンのWBC王座奪還の興奮は、今も冷めやらない。

東松山市役所の隣の総合会館ではヌートバーへのメッセージボードを15日から設置している。これまで東松山市民が散歩がてら訪れて、いろとりどりのメッセージカードに思いおもいのコメントをしたためた。

25日は県外客が多かった。東京・水道橋の野球殿堂博物館で優勝トロフィーが公開展示されているが「5時間半待ちでした。待ち切れないので、こっちにきました。電車で往復しても3時間だしね」という男性もいた。全国大会常連の松山女子高校の書道部が「世界一おめでとう」「感動をありがとう」などの勢いのある筆さばきの作品を多数寄せて、会場に華を添えている。

川崎市からきた工藤陽介さん(49)は坂戸市が実家。「家族と春休みの帰省をしています。両親が年老いてきて、ここ数年コロナも心配で帰省できなかった。帰ってきたのは3年ぶりなんです」とほっとした表情で話し「そうしたら、まさかまさかのヌートバーのイベント。スゴいですね。コメントも書いて楽しめました」と大喜び。

一生懸命なプレーとまぶしい笑顔の印象が抜群で、書かれたコメントの数もグングン伸びている。25日までに1700通を超えた。メッセージ受け付けは26日になる。27日からは市役所1階でコメントの一部が展示される。集まったコメントについて市広報広聴課では「まずは写真撮影してデータにして記録します。ヌートバーさんにどうやってみてもらうか、これからじっくり検討します」と話した。