東京・神宮外苑再開発計画の見直しを求めて、昨年2月に署名を立ち上げ、活動を続けている楠本夏花さん(19=上智大2年)らが5日、再開発の事業者の1つ、伊藤忠商事の本社(東京都港区)前で「サイレントデモ」を行った。
再開発計画に反対の立場を示し、先月28日に亡くなった音楽家の坂本龍一さんに、ローマに住む楠本さんのおばが「いっしょに声をあげていただきたい」とメールで要請した経緯があった。
楠本さんは取材に「坂本さんは亡くなる直前まで、声をあげてくださった。未来の100年後のことや、東京や自然のことを考えて声をあげていただいたのだと思う。亡くなったと聞いて本当にショックでした。坂本さんの思いもいっしょに、届けていきたい」と話した。
東京都の小池百合子知事に対しては「SDGsや自然を保護するとおっしゃっているが、どうしても口だけになっている。新たに植樹をすればいいというわけではない。100年以上生きている木を切ってゼロから植え直すことが、自然保護なのかという疑問を持っている」と述べ「都民の声を聞く都知事であるなら、住む街の人々の声に耳を傾け、再開発、街づくりを行って欲しい」と話した。
「経済発展と未来の自然保護の両立に向き合ってほしい」とも訴えた。
坂本さんが亡くなった後でもあり、3月24日に東京都庁前で行った前回のサイレントデモ時よりも多い、100人近い参加者が訪れた。参加者の中には「恥を知れ」のカードを掲げた人の姿も。参加者は緑のカードを建物に向かって掲げ、最後には「伊藤忠さん、神宮外苑の緑を守ってください」と、呼びかけた。

