囲碁で最も歴史と伝統あるタイトル戦、本因坊戦の実施方式が来期(79期)から変更される。主催の毎日新聞社と日本棋院、関西棋院が7日、発表した。

78期までの2日制7番勝負は、1日制5番勝負となる。挑戦者の決め方も変わる。予選の勝ち上がり4人と、リーグ上位4人による8人総当たり戦で行っていた挑戦者決定戦は、予選からすべて勝ち抜き戦とし、最後は16人による本戦トーナメントとなる。対局時間はすべて3時間になる。79期は来月から予選が始まり、来年5月に5番勝負が行われる予定。

優勝賞金は2800万円から850万円に減額。序列は現在の棋聖、名人に次ぐ3位から、棋聖・名人・王座・天元に次ぐ5位(以下は碁聖・十段)となる。

変更にあたっては、毎日新聞社が昨年6月に日本棋院と関西棋院に申し入れ、競技を重ねてきた。形こそ違うが、歴史と格式のあるタイトル戦が存続できる道を探ってきた。棋士側も了解済み。また、80期以降は7番勝負に戻す可能性も模索していくという。

本因坊はもともと、安井、井上、林と並ぶ、江戸時代の囲碁4家元の1つ。当時の世襲から、1939年(昭14)に今の実力制とした。このタイトルを獲得すると、在位中は「本因坊姓」の号を名乗る権利があるのが大きな特徴。現在本因坊戦11連覇中の井山裕太本因坊(33)は、「本因坊文裕」と号している。こちらは保証される。

会見に参加した日本棋院の小林覚理事長(64)は、「7番勝負が5番勝負になるのは正直、さびしい。ただ、どの棋戦も伝統がある。継続できることには感謝している」と話した。

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