英国のチャールズ国王(74)は6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で、母エリザベス女王以来70年ぶりとなる戴冠式に臨み、英国王として正式にお披露目された。

国王の長男ウィリアム皇太子(40)と、皇太子の長男ジョージ王子(9)が式典で重要な役割を果たした。特別なマントを身にまとった皇太子は戴冠式で、王室に代々伝わってきた金色のストールを、チャールズ国王にかける役割を担った。その後、王室メンバーとしてただ1人、国王の前にひざまずき忠誠を誓う言葉を述べ、父のほおにキスをした。チャールズ国王は感極まったような表情で応じた。

ジョージ王子は、「ページ・オブ・オナー」と呼ばれる国王の介添人4人のうちの1人を務め、寺院の入退場の際には国王の長いガウンのすそを持ちながら歩いた。英王室の3世代が歴史的な戴冠式に関わる場が、世界に披露された。

一方、キャサリン妃と長女シャーロット王女は、王室メンバー席の最前列で式の様子を見守った。8歳になったばかりのシャーロット王女は、白のドレスで頭にはティアラをつけ、いつものかわいらしさとは対照的な、大人びた雰囲気と表情をみせた。父のウィリアム皇太子の横に座り、式典に臨んだ。次男ルイ王子(5)はキャサリン妃の隣で、式典に出席した。