日本将棋連盟は9日、羽生善治九段(52)を新会長とする人事を発表した。

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羽生善治会長の誕生で、アマチュア有段者に発行される免状が注目されている。免状の最後には、時の会長と名人、竜王の署名が入る。 今後発行される分は、「会長 羽生善治」「名人竜王 藤井聡太」となる。日本将棋連盟によると、名人・竜王をともに保持する場合は、会長との2名連記になるという。

新旧スター棋士の連記を見越し、有段者からの申請が相次いでいるという。タイトル序列は竜王の方が上だが、免状の署名は慣例により会長と名人が手書きで行っていた。これに1988年に新たなタイトルとなった竜王が加わった。対局同様、署名は立派な公務でもある。

段位ごとに値段は異なり、初段3万3000円、二段4万4000円、三段5万5000円、四段7万7000円、五段11万円、六段27万5000円。文言も異なる。初段の場合、「夙(つと)ニ将棋ニ丹念ニシテ研鑚怠ラス(けんさんおこたらず)進歩顕著ナルヲ認メ茲(ここ)ニ初段ヲ允許(いんきょ)ス」と書かれている。