21年衆院選で東京8区から出馬し落選した自民党の石原伸晃元幹事長(66)が27日、党本部で会見し、今秋にも想定される次期衆院選に立候補せず、2025年参院選への鞍替え出馬を表明した。

「後進に道を譲ることとした。新しいリーダーをそろそろ作っていかなくてはならないと考え、今回の決断に至った」とし「第2の政治人生を2年後の参院選挙に焦点を絞って、できれば東京で再挑戦したい」と述べた。

石原氏は1990年の初当選以来、東京8区で当選10回も21年の前回衆院選で立憲民主党の新人吉田晴美氏に約3万2000票の差で敗れ、比例復活できなかった。「まだまだやることは残っている」とした石原氏は昨年亡くなった父石原慎太郎元東京都知事や安倍晋三元首相の名前を挙げ、「この2人の遺志はしっかりと引き継いでいかなくてはならない。それが最大の供養になる」と憲法改正などに意欲を示した。

自民党は丸川珠代元五輪相(52)が、次期衆院選に参院議員から鞍替えする予定で、参院鞍替えを目指す石原氏は丸川氏の抜けた東京選挙区からの出馬することが有力視されている。