党勢低迷にあえぐ立憲民主党が、政治分野のジェンダー平等推進へ女性議員の仲間を増やそうと「全国女性キャラバン」を始めることになり、10日、東京・有楽町で出発式を行った。

キャラバンには、隊長を務める辻元清美参院議員のほか、国会や地方の女性議員30人が参加。この日、参院議員となって1年を迎えた辻元氏は「立憲民主党は元気がない、しっかりしろといわれるが、立憲女子は元気です。今の立憲女子はどこの党にも負けない、最強だと思っている。立憲女子が日本、党を立て直す思いで頑張りたい。この地から今の政治を変えていきたい」と訴えた。

同党は昨年の参院選前に「女性候補者支援チーム」を発足させるなどして、女性議員増への対策を進めている。4月の統一地方選では、擁立した候補者の女性比率が30%、当選者では33%。また当選者のうち、女性の当選率は90%を超え、男性の78・40%を上回ったといい、地方の女性議員の数は、改選前より60人増えたとしている。

辻元氏は、次期衆院選でも前回を上回る数の女性候補擁立を目指したい考えを示し、「へこたれんで。(女性議員が)党も元気にするからね」と話した。今後は9月まで、議員たちが全国をキャラバンで回りながら街頭演説などを行い、「立憲女子」のアピールを続ける。