岩手県久慈市の白亜紀後期(約9000万年前)の地層から、リクガメの祖先と考えられるリンドホルメミス科カメ類の新種の化石が発見されたと、早稲田大と久慈琥珀(こはく)博物館が13日、発表した。発見者は東京都文京区の小学3年の久保佑君(8)で、同科のカメ類としては世界最古の可能性があるという。
化石は3月27日、久慈層群玉川層の発掘調査地で発見された。下顎で幅約1センチ。上顎とのかみ合わせの面が前方で狭く、後方で広がるなど、現在のカメ類に見られない特徴が確認され、新種と判断された。カメ類は約300種の現生種が知られ、うち160種がリクガメ上科に属している。リンドホルメミス科は甲羅の長さが最大でも30センチほどで、白亜紀の陸生カメ類としては小型という。
久保君は、早大・平山廉教授(古生物学)の調査に参加した研究者の子どもで、現地に連れて行ってもらい発見した。久慈市のこの地層は平山氏らによって発掘調査が続けられており、これまでにアドクス・コハクという新種など1100点のカメ類の化石が発見され、大型植物食恐竜、肉食恐竜、ワニ類、サメ類など、30種前後の脊椎動物の化石も多数発見されている。
久慈琥珀博物館によると、調査地の近くで一般向けに運営している琥珀採掘体験場でも化石が続々発見され、子どもが発見することも多いという。

