将棋の最年少7冠、藤井聡太竜王(名人・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が全8冠制覇を目指して永瀬拓矢王座(31)に挑戦する、将棋の第71期王座戦5番勝負第3局が27日、名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で始まった。シリーズの対戦成績は1勝1敗のタイ。藤井が連勝すれば、史上初の全8冠制覇へあと1勝に迫る。王座5連覇を目指す永瀬が今回防衛すれば、王座の永世称号である「名誉王座」の資格を獲得する。

午前9時、立会人の谷川浩司17世名人(61)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲み、飛車先の歩を突いた。永瀬は角道を開けた。  8大タイトルのうち7つを保持する藤井は、残る王座を奪取すれば、全8冠独占を達成する。

両者の対戦成績は藤井の12勝6敗。対局は持ち時間が各5時間。昼食休憩をはさみ、夜までに決着する見込み。

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