細田博之衆院議長(79)は13日、議長公邸で会見し、体調不良を理由に議長職を退くと表明した。

この会見は当初から、時間は30分をめど、出席できるのは記者クラブ所属の各社1人などの制約が設けられた。出席できたのは30人あまり。当初は撮影が許可されたのは冒頭の細田氏の発言までだったが、記者側の申し入れを受け、質疑応答まですべての場面の撮影が認められるなど、当初から閉鎖的な色彩が色濃く漂った。

クラブ側は、会見時間を当初「少なくとも1時間以上」を確保するよう、申し入れをしていたというが、当初の予定とされた30分にさしかかるころから、事務方(衆院事務局)が「そろそろ予定の時間が…」と、口にし始めた。この時までに質問したのは3社、計7問。この時は細田氏が「あと1、2問」と応じ質疑応答は続いた。2つの質問に細田氏が答えると、再び事務方が「次で最後に」と終了を促した。

これには「何か、次に予定が入っているのですか」と記者側が抗議。その後事務方から「議長、まだよろしいですか」と問われた細田氏は「はい」と応じ、しばらくやりとりが続いたが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関わりをめぐる厳しい指摘が続くと、細田氏は「もういいんじゃないですか」と、やんわりと「打ち切り」を示唆。事務方が「時間なので残り1問」と述べると、細田氏は「議長ではなくなる。また大いにやりましょう」と呼びかけ、再会見をほのめかすようなコメントをした。

記者側は「再び会見の場を設けてくださるのか」と迫ったが、細田氏は「いやいや、いろんな場を通じてですね。自由な対話もあるかもしれない。自由な対話はお互いにやりましょう」と、逃げ腰に。「挙手がある限り、会見してもいいのではないですか」「限られた記者だけではなく、開かれた場所で」などの要望の声が殺到。細田氏は「健康の問題もあるので」と述べ最後の質問に応じ、事務方は「これで終了させていただきます」と打ち切り、細田氏も「ずいぶんお答えしたかと思います」と訴えた。

その後は、「体調がいい時にもう1度会見を」「有権者は見ていますよ」「十分な説明しないからこれだけ質問が出ている」と記者からの訴えが飛び交ったが、細田氏は「もう30分を相当超えている」「できる限りお答えはした」と主張。しかし、だれもが納得できるような回答は、ほとんどなかった。「これで失礼します」と立ち上がった細田氏は、記者の怒号に耳を貸すことなく、SPらに囲まれながら退出した。