軽乗用車を運転中に自転車に乗った女性をひき逃げし、約2分後に停止中の車に追突し、乗っていた女性らにけがを負わせたとして、千葉県警北署は14日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、韓国籍の男で千葉市中央区に住む自称元プロレスラー「金村キンタロー」こと李〓(王ヘンに行)晧(り・こうひろ)容疑者(53)を逮捕した。署によると、李容疑者は容疑を認めているという。

逮捕容疑は13日午後2時52分ごろ、千葉市稲毛区の路上で、軽乗用車を運転中、自転車に乗っていた女性(64)と衝突するも、救護等せずに逃走。さらにその約2分後には約390メートル離れた路上で、渋滞で停止中の軽乗用車に追突し、乗っていた無職の女性(78)とパートの女性(52)に軽傷を負わせた疑い。

署によると、李容疑者は片側1車線の道路を運転中、自転車に乗っていた女性に衝突し逃走した。左のサイドミラーと女性の肘が接触していた。李容疑者は調べに対し「たいしたことはないと思い、その場にとどまりませんでした」などと供述している。軽乗用車との追突事故については「ぼーっとしていて、前に車が止まっているのに気が付くのが遅れてしまった」などと話しているという。軽乗用車を運転していた無職の男性(77)にけがはなかった。

現場はJR四街道駅から南西に約1・6キロ離れた住宅街。

李容疑者は金村キンタローというリングネームで活動。1990年(平2)に異種格闘技戦でデビューし、16年に現役を引退した。