羽生善治九段(53)谷川浩司17世名人(61)らレジェンド棋士が初の栄冠を目指す、将棋の「第1回達人戦立川立飛杯」は24日午前10時から、準々決勝が東京都立川市「立川ステージガーデン」で始まった。

第1局は阿部隆九段(56)対森内俊之九段(53)。先手後手を決める振り駒は、歩1枚、と金2枚、無効駒2枚で、阿部が先手と決まった。

この公式戦は、日本将棋連盟により今年創設された。「(レジェンド)棋士たちを身近に感じられる棋戦」をコンセプトに、満50歳以上の現役棋士54人が予選トーナメントに参加。これを勝ち上がった4人と、シード棋士の羽生、谷川、森内、佐藤とで勝ち抜き戦を行う。阿部は予選で山本真也六段、藤原直哉七段、福崎文吾九段九段を下し、本戦に進出した。2002年(平14)の竜王戦挑戦者でもある。森内は竜王2、名人8、棋王と王将各1期保持。引退後、18世名人を名乗る資格を得ている。

持ち時間は各30分、切れたら1手30秒未満で指さなければいけない。阿部対森内戦の後は、羽生対深浦康市九段(51)、谷川対丸山忠久九段(53)、佐藤康光九段(54)対藤井猛九段(53)と順に行われる。翌25日、同所で準決勝と決勝が行われ、栄えある初代達人が決まる。

両日とも「新しい未来のテレビ」として動画を配信する「ABEMA」で放送される。

【動画】達人戦立川立飛杯準々決勝 阿部隆九段VS森内俊之九段 一礼して第1手