年末の風物詩「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ、「蛙化現象」がトップ10入りした。

好意を持つ相手が、自分に好意を向けていることが分かると、その相手に嫌悪感を抱いてしまう現象。Z世代を中心に広まり、「好きな相手のささいな行動や言動で冷めてしまう」という意味で使われることも多い。

同現象を体験した女性を代表して、学生の瀬間琴美さん、板倉香音さんが受賞した。瀬間さんは「居酒屋で店員を呼ぶ声が小さかった」ことが原因だったといい「店員が誰も見ていないその瞬間に冷めてしまった」。板倉さんは「2人で歩道を歩いているときに、ポールに足を掛けて靴紐を結んでいるのが…。普通にしゃがめばいいのになんで足掛けるんだろうと。『うわっ』と思っちゃってお別れしました」と赤裸々に話した。

選考委員の辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)は「最近は推し活にも暗雲が垂れ込めている。絶対に揺るぎない大谷翔平選手や藤井颯太さんに望みを託していくような風潮になっていくのではないか」と語った。

【流行語年間大賞&トップ10まとめ】はこちら>>