今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式が1日、都内で行われ、「観る将」がトップ10入りした。

受賞者は「観る将」でファンの裾野を拡大する日本将棋連盟。専務理事の脇謙二氏が登壇し「観る将」という言葉について「将棋界に新しい風を吹き込み、多くの方々に新たな将棋の楽しみ方を提供した」と話した。その上で「今はもう一般化した言語となりました。この事は時代を超えて進化をし続けている証」と強調。「将棋ファン一人一人の情熱と支持があったからこその授与だと思っています」と感謝した。「観る将」に向けて、将棋の見どころを問われ「終盤になりますとだんだん時間が無くなりまして、最後は人間と人間の戦いになる。人間性がもろに出ますからそこを観て頂きたい」と語り「藤井聡太君でも形勢が苦しい時はかなり激しい表情になる」と話した。

10月に将棋で史上初となる8大タイトルを独占した藤井8冠が誕生した。藤井聡太のファンは幅広く、対局が行われたホテルや旅館に出向き、勝負メシや勝負スイーツを楽しむ人が続出。これまでは玄人の向けの場であった大盤解説会に足を運ぶ人や対局中継サイトを熱心に見入る人が多く現れた。AIという最先端技術を取り入れた将棋界の勢いと応援したいというサポーター的感情の相乗効果で「観る将棋」という新しい将棋の楽しみ方が定着した。

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