「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」のトップテンに「観る将」が選ばれた。日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)は1日、東京・内幸町の「日本記者クラブ」での会見の直前に知った。「観戦して楽しむのは、スポーツやほかのジャンルでは一般的。将棋の世界にもそういう人たちがいて、言葉ができて、評価をいただけてありがたく、うれしいです」とコメントした。

今年6月の会長就任後、羽生は「観る将」ファンへのさらなる普及、裾野の拡大をマニフェストとしてきた。特に藤井聡太8冠(21)を中心に対局の結果だけではなく、対局中に食べるおやつ、勝負メシと呼ばれる昼食などが注目され、話題にする人たちを「将棋の新しいファン層」として重視していた。