SF作家の豊田有恒さんが食道がんにより85歳で亡くなったことが5日、分かった。豊田さんの公式X(旧ツイッター)が発表した。

喪主の久子さんが「夫 豊田有恒 儀 かねてより療養中のところ令和5年11月28日、食道がんのため 85歳にて永眠いたしました。ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申し上げます」とつづった。

さらに「尚、誠に勝手ではございますが、葬儀は故人の遣志により近親者のみで執り行いました。本来であれば早速申し上げるべきところ、ご通知が遅れましたこと何卒ご容赦いただきたく存じます。また、生前のご厚を深謝し心より御礼申し上げます。令和5年12月5日 喪主 豊田久子」と続けた。

豊田さんは武蔵大在学中から、SF仲間だった平井和正の依頼で平井原作のアニメ「エイトマン」で1963年末に脚本家デビュー。その後「宇宙戦艦ヤマトシリーズ」の原案、設定にも携わる。2000年に島根県立大学総合政策学部教授に就任。09年3月末に定年退職し、名誉教授に就任。