政治ジャーナリストの田崎史郎氏は18日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーのる裏金問題をめぐり、安倍派内での「裏金づくり」のシステムは、森喜朗元首相が派閥会長を務めていたころに始まっていたのではないかとの見解を示した。

「自分が聞いて回ったところでは、どうも25年前ぐらいからやっている。森さんが派閥会長の時代に」と述べ、「(森氏が会長時代の)2000年前後に当選してきた議員たちが『私の時にはもう、ありました』と言われる議員がいた」と、取材内容を踏まえて指摘した。

また「森派の前は三塚派なんですが、三塚派時代に三塚さんの秘書をしていた方に聞いたら『その時はやっていなかった』といわれた」とも述べ、「森さんの時代に始まっているということ」と指摘した。

キックバックによる「裏金づくり」が始まった時期をめぐっては、元自民党職員の政治アナリスト伊藤惇夫氏が14日の立憲民主党の「自民党派閥裏金調査チーム」会合で、森氏が会長を務める前に三塚博氏が派閥会長を務めた三塚派時代には、そうしたシステムが存在していたと聞いたことを明かし「あしき伝統芸だ」と述べた。

三塚氏は1991年(平3)~1998年、森氏は1998年~2000年と2001年~2006年の2回、清和会会長を務めている。