立憲民主党の小沢一郎衆院議員は1日、東京都内の私邸で4年ぶりに開いた新年会で、同僚議員ら50人以上の出席者にあいさつし、次期衆院選に向けて、日本維新の会などほかの野党と連携する必要性を強く説いた。

小沢氏は「野党はバラバラと言われるが、我々もその他の(野党の)皆さんも、なんとかしないといかんという思いを、心の片隅で思っているはずだ」とした上で「国民のためにどう行動すべきか、みんなで力を合わせて今の政権、政治を変えるという結論に達するのは、そう難しいことではないだろうと、私は思います」と述べた。

「私は常に、政治に私情をまじえてはならないと言ってきた」とした上で「(立民には)維新が嫌い、維新は自分の選挙にとってどうこうとかいろいろ(思いが)あると思うし、維新の方も私たちと一緒にやりたくないという気持ちを持っている人も大勢いると思うが、そんなことを言っていたのでは、いつまでたっても自民党のおごり高ぶった腐敗政治を許していくことになる」と主張。「野党第1党の立憲民主党が大きな大きな心と目的を持ち、野党の皆さんと協力をし合うような年にしなくてはならないと思います」と話し、立民が主導して野党各党との連携を目指すべきとの認識を示した。

「野党が協力をして一本になって戦えば絶対に(自民党には)負けない。絶対勝つ」と断言。「国民が望んでいるのは、野党が手を携え合い力を合わせて国民のための政治を実行しようという姿だ」とした上で、民主党が2007年の参院選勝利でねじれ国会を実現し、2009年衆院選で勝利して政権交代を実現したことに言及。「あの時、民主党が政権を取るなんて誰も思っていなかった。お互いの力を合わせる姿、形を国民は望んでいる」と述べ「この党はどうだこうだと言っていたのでは、いつまでも万年野党。ついには露となって消えていく運命になる。自民党もそう長くは持たないと思ってはいるが、その前に野党が壊滅的なことになってしまう」と、野党連携が進まない現状に危機感も示した。

また「いい子ちゃんぶって、お利口さんぶっていては、権力は取れない。本気になって戦って初めて、権力は取れる。国会であれ地方議会であれ、あいまい、ぬるま湯な所に国民の支持は集まらない」とした上で「立憲民主党は野党第1党ですから、ほかの野党の皆さんを大きく包んでいかなければならない」と繰り返し、野党連携で次期衆院選を戦い自民党から政権を奪うべきとの認識を示した。