「上州将棋祭り2024」が3日、群馬県高崎市「Gメッセ群馬」で行われた。目玉イベントとして、日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)と前会長の佐藤康光九段(54)のトークショー「新春記念座談会」が行われた。

羽生によると、「こういう形でのトークショーは初めてではないでしょうか?」という。地元群馬県出身で女流棋士会会長の山田久美女流四段(56)の進行で始まった。

まずは今年で100周年を迎え、秋には新しい会館に移転する将棋会館の思い出について語った。佐藤は「インターネットや人工知能(AI)のない時代。近くの高校に通っていたので、よく勉強に行っていた。観戦していた先輩棋士に対局の指し手を伝えるために、対局をよく見に行かされた。指し手をよく覚えていたので重宝がられた」と振り返った。

一方、羽生は「夜10時から11時に指し手を見ようと対局室に入って行くと、にらまれる感じで本当に怖かった。今は便利ですよ。家で見られますし」と笑っていた。