九州地方を中心に温浴施設を展開する株式会社ふくの湯(大分県豊後高田市)は19日、公式サイトを更新。海外旅行客のホテル宿泊を断った動画がSNS上で拡散され、批判を受けて謝罪した。

同社は「宿泊予約のお客様に対する不適切な対応について」と題した文書を掲載。「この度は、海外の方が日本語を話せないことを理由に、当社がカプセルホテルの宿泊をお断りしてしまった件について、お客様に不快な思いをさせてしまったことを深くお詫び申し上げます。また、関係者の方々にも、ご迷惑とご心配をお掛け致しましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

動画は、日本旅行中の韓国人ユーチューバーが昨年5月にYouTubeチャンネルにアップしていたもの。宿泊予約をしていた山口県宇部市にある同社運営のカプセルホテル付きスーパー銭湯「カッタの湯」を訪れ、英会話や翻訳機を使って受付をしようとするも、日本語を話せないことや、日本の風習を知らないことを理由に、スタッフから宿泊を断られる模様が撮影されていた。この動画が最近になってSNS上で話題となり、施設側の対応に批判の声があがっていた。

同社は「今回の件において宿泊をお断りしてしまったことは事実でございます」と認め、「旅館業法に基づき、お断りすることなくご宿泊いただくべきところを、従業員への教育の不足から誤った対応をしてしまっております」と説明。「今回の事態を厳粛に受け止め、今後こうしたことが2度と発生しないよう再発防止に努めてまいります」とした。