日本を代表する漫画家の鳥山明さん(とりやま・あきら=本名同じ)が急性硬膜下血腫で1日に急逝した。68歳だった。世界的にも大ヒットした「ドラゴンボールの作者」の訃報は8日、海外の主要メディアでも衝撃を持って一斉に報じられた。

ロサンゼルス・タイムズ電子版は「彼の作品によりマンガとアニメは世界に広まった」とのタイトルで、功績を長文で紹介した。代表作ドラゴンボールについては「Gokuという格闘家の男の子が成長しながら、異星人の侵略者と戦い、何度も地球を救った」とストーリーに触れながら、「アニメは英語を含め多くの言語に吹き替えられたように、日本以外でも大きな人気を得ている」とした。

イギリスの国営テレビBBC電子版は、バイデン米大統領の一般教書演説を伝えるトップ記事の隣という破格の扱いで、鳥山さんの訃報を取り上げた。米経済誌フォーブス電子版は「ドラゴンクエストやクロノトリガーなど、ゲームの世界観を構築することに一役買った」と、キャラクターデザイン担当しても多大な功績があったと紹介。「68歳は早すぎるし、ここ数年も精力的に活動されていたことを思えば、彼が亡くなったのは本当にショックだ」と残念がった。

ほかにもニューヨーク・タイムズ電子版、米ネット局のCBSとNBCなどが、主要ニュースで鳥山さんの訃報を報じた。