元テレビ朝日社員の玉川徹氏は11日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、昨年11月に行われた自民党青年局近畿ブロック会議後の懇親会に、露出度が高いセクシー衣装を着た複数の女性ダンサーが招かれていた問題で「昔ながらのスケベおっさんの会を、今でも続けている感じ」と突き放した。

和歌山市内で行われた同懇親会には自民党青年局の藤原崇局長、中曽根康隆・局長代理を含め約40人が参加。参加者の中には、ダンサーに口移しでチップを渡したり、女性ダンサーの体に触るケースもあったとされ、藤原、中曽根両氏は、会合の実態が産経新聞の報道で明らかになった8日に、出席の責任を取る形でいずれも役職を辞任した。党側は否定しているが、公費が使われた疑いも指摘され、派閥政治資金パーティー裏金事件などに続く深刻なスキャンダルとして自民党を直撃する事態になっている。

玉川氏は、番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に今回の問題の感想を問われ「昔ながらのスケベおっさんの会を、今でも続けているという話」と、あきれ果てた様子でコメントした。

その上で「自民党は保守政党だという言い方をする。保守は『保ち、守る』という意味だが、何を保ち守っているんだろうと最近特に思う」と、裏金事件などの問題が続発する自民党が掲げる「保守」の意味合いに言及。「政治とカネの関係を保守して、女性活躍とうたいながら夫婦同姓を保守し、そして今回はスケベおっさんの会を保守している。もう、いいかげん、進歩しようよと。日本も、自民党の政治も。そう思います」と、保守政党・自民党のあり方にも疑問を示した。