東京・銀座にある百貨店「松屋銀座」は20日に冷凍食品の新商品を発売する。その発表会が13日、都内で行われた。

今回は地元銀座で1916年(大5)から店舗を構える老舗「はち巻岡田」の「東京しゃも鍋」(2人前、7020円)、「銀座 吉澤」の「ローストビーフ」(2~3人前、8165円)など9種類が新たに登場する。

中でも注目を浴びそうなのは、「GINZA FROZEN GOHAN~ギンザ フローズン ゴハン~」だろう。7割まで炊けた状態で急速冷凍した白飯が、3分40秒レンジでチンしてふっくら炊きたてのご飯に仕上がる。こちらは「2023年度無農薬米コンテスト優勝米 夢ごこち」(160グラム×2、1296円)と、「新潟産新之助」(160グラム、476円)の2種類ある。

松屋銀座の冷凍食品は22年8月31日に販売され始めた。銀座の看板料理をはじめ、パンや麺類、スイーツ、和洋中の総菜など350種類を数える。3000円~4000円が中心価格帯で、名店の味が自宅で楽しめる魅力や、贈答用として順調に売り上げを伸ばしていた。

その中で、ごはんだけは商品化されていなかった。消費者からの要望が多かったのと、冷凍技術の発達で実現した。これで、日本人の食卓に欠かせない主食も商品に加わった。「冷凍グルメは少しずつ認知されている。これからもメニューを増やしていきたい」と松屋銀座では話している。