元衆院議員の実業家、杉村太蔵氏(44)は10日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、国会議員時代に公認争いをしたことがある自民党の長谷川岳参院議員(53)に、北海道庁職員らへの威圧的な発言があったと指摘されている問題について、言及した。

杉村氏は2005年衆院選に自民党から比例代表に出馬し初当選。2009年衆院選では出身の北海道の北海道1区からの出馬と自民党公認を目指していたが、党道連は長谷川氏を公認候補に選び、杉村氏は不出馬となった経緯がある。長谷川氏は杉村氏にとって「因縁」の相手でもある。

杉村氏は、長谷川氏の問題が報じられる中で、かつて長谷川氏と公認争いをしたことを振られると、思わず「なつかしい…」とつぶやき「もう20年近く前に、北海道1区の公認争いをしたことがあるんです。今でも覚えていますが、宿舎に朝方、地元の新聞のファクスが届いて『北海道1区、長谷川氏擁立論』とあったのを見た瞬間、あ、終わったなと思いましたけどね」と、笑いながら振り返った。

この時は最終的に杉村氏が出馬を辞退し、長谷川氏が北海道1区の党公認となった経緯がある。杉村氏は「僕が辞退を表明した後、長谷川さんと食事をしたんです」と明かし「その時『長谷川さんの擁立論が出たとき、僕でも杉村太蔵より、YOSAKOIソーラン祭り創設者の方(長谷川氏)がいいと思います。頑張ってください』と言った記憶があります」としつつ「あの時は本当に、くやしかった」と、本音も漏らした。

その上で「くやしかったんですけど、まさかその後、こんな素晴らしい人生が待っているとは思っていなかった。こうしてテレビで使っていただけるようになって。何が起きるか分かりませんね」と、今では実業家やコメンテーターとして大活躍している自身について、謙遜まじりに語った。これに、司会の大下容子アナは「努力のたまものです」と、フォローしていた。

長谷川氏は2009年衆院選は落選し、翌2010年参院選北海道選挙区で初当選し国会議員になった。