政治ジャーナリスト田崎史郎氏は5日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演し、自民党派閥の裏金問題などで苦境に立たされている岸田文雄首相が、内閣改造や自民党役員人事で局面打開へ打って出るとの臆測が出ていることについて、否定的な見方を示した。

田崎氏は、政治資金規正法改正をめぐる自民党案について、岸田首相がトップダウンで公明党や日本維新の会の代表と会談し、再修正に応じたことで、「トロイカ」として首相を支えてきた自民党の麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長との関係にも溝ができたとと指摘。「人間関係では、岸田さんと麻生さん、茂木さんの間の溝はかなり深いと思う」と述べた。首相が再選を目指す今秋の自民党総裁選で「麻生さんが果たして、岸田さんを支持するのかなという感じになっている。茂木さんは当然総裁選に出馬されるでしょうから」と述べ、これまで支えたメンバーすら、首相から離れ始めているとの見方も表明。「岸田さんは今国会での解散はあきらめられたと思うが、総裁再選にいけるのかな、と僕は思っています」とも述べ、岸田首相の総裁選再選にも悲観的な見方を示した。

一方で、苦境からの局面打開の一手として、「人事好き」で知られる首相が通常国会閉会後に内閣改造や自民党役員人事を行うのではないかとの見方があることに関しては「総裁選前に人事はできないと思う」と述べた。

「総裁再選をするために人事を行った総裁は、かつていないと思う。9月で任期が切れる人がなんで今、人事をやるの? 総裁選をやってからにしてよ、というのが常識的判断」と述べ「(岸田首相にとって)起死回生の策は、今現在はない」とも指摘した。