4連覇を目指す藤井聡太王将(竜王・名人・王位・王座・棋王・棋聖=22)が永瀬拓矢九段(32)の挑戦を受ける、将棋の第74期ALSOK杯王将戦7番勝負第5局が8日からの2日制で埼玉県深谷市「旧渋沢邸『中の家(なかんち)』」で行われる。両対局者は7日、現地入り。対局場の前日検分を行った後、同市内のホテルで行われた前夜祭に参加した。
永瀬は決意表明の中で、同市が日本経済の基礎を築いた実業家、渋沢栄一の生誕地であることは「あまり存じ上げなかった」と正直に明かした。
今シリーズは3連敗して、もう負けられない状態で迎えた第4局(2月15、16日、大阪府高槻市)の後手番で一矢を報いた。依然としてスコアは厳しい状況だが、「いい将棋を指したい」と短いながら、力強く言い切った。
王将戦での1勝で流れが良くなったのか、同月27日に静岡市で行われた名人挑戦権を争うA級順位戦9回戦の最終一斉対局で、5勝3敗同士の増田康宏八段を下した。6勝2敗と単独トップだった佐藤天彦九段が佐々木勇気八段に負けたため、6勝3敗で並んで4日にプレーオフを実施。これに勝って、名人戦初挑戦を決めた。王将戦の後は、藤井名人との頂上対決となる。その前に1局でも多く勝って、王将戦を盛り上げる。

