自民党は8日、党本部で沖縄振興調査会を開いた。会長を務める小渕優子党組織運動本部長はあいさつで、同党の西田昌司参院議員が、「ひめゆりの塔」(沖縄件糸満市)の展示説明をめぐり、「歴史の書き換え」との印象を持ったなどと発言したことに対し、「大変、残念だ」と指摘した。
小渕氏は、沖縄の歴史に深い思い入れを持ち、2000年7月に開かれた沖縄サミットの開催へ尽力した父、小渕恵三元首相の思いを引き継いで沖縄政策に取り組んでいる。
小渕氏はあいさつで「(西田氏の)発言で、沖縄のみなさんの心を傷つけてしまったという事実は変えられない。大変残念だ」と述べた上で、西田氏に対し「改めてひめゆりの塔に足を運んで、沖縄戦や沖縄の現状について理解を深め、再認識して欲しい」と、求めた。
西田氏は今月3日、那覇市で開かれた憲法改正に関するシンポジウムで、「ひめゆりの塔」に記された内容の「説明のしぶり」が、歴史を書き換えていると主張したと、地元紙などに報じられた。西田氏は7日に取材に応じ、「切り取られた情報で、記者の思い込みで作られて報道が広がっていることに危うさを感じる」と主張。「私の発言で県民や関係者の方を傷つけたという報道になっているが、私としては全くそういう意図はない。もしそういうことがあるなら、私の意図とは無関係に切り取られた記事が誤解を生んでいる。そこは遺憾に思っている」と訴え、「事実を言っている」として、発言は撤回しない考えを示した。
西田氏の発言に対しては、野党からも説明や訂正を求める声が出ており、沖縄では反発の声が広がっている。

