小泉進次郎農相(44)は1日、東京都内で取材に応じ、随意契約による政府備蓄米放出をスピード決断した自身の判断に苦言を呈した野村哲郎元農相(81)に、反論した。
JA出身で岸田内閣の農相を務めた野村氏は5月31日、鹿児島県で開かれた森山裕・自民党幹事長の会合であいさつした際、進次郎氏が今回の判断を自民党農林部会に諮らなかったとして「ほとんど自分で決めて、自分で発表してしまう。そういう大臣ですから、森山先生からチクリとやっていただかないと今後、心配だ」「やはり、(部会の)ルールというのを覚えていただかないといけないと思っている」などと述べた。
この野村氏の発言について取材で問われた進次郎氏は「ひとつひとつを党に諮らなければいけないとしたら、スピード感を持って大胆な判断はできない」と反論。自身は農林部会長を務めた経験があり「ルールは存じているつもりだ」と断った上で「今回は緊急事態。(党の部会で)じっくり議論をいただいた上でないと動けないのなら、この結果は出せない」と語った。
進次郎氏の判断で、店頭販売価格が5キロ当たり2000円程度となった2022年産の備蓄米は、5月31日から一部小売りの店舗に並び、多くの消費者が買いに訪れ完売するなど、コメを購入したい消費者の強い関心を集めている。
野村氏の発言に対しては、進次郎氏の初当選同期で、第2次安倍内閣で農相を務めた斎藤健元経産相が、1日朝のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演した際、「小泉さんが農林部会長をやっている時、私は(農林水産)副大臣で、農林部会は全部、傍聴していた。その時、小泉さんはきちんと党に説明しながら政策を進めていた」と指摘。その上で「今、この瞬間は緊急事態だ。とにかく早く、マーケットを冷やすことが重要ということなので、(今は)党の話を聞かないで進めているかもしれませんが、それはそれで、私はやむを得ないと思う。今後、しっかり説明していけばいいのではないか」と述べるなど、進次郎氏と同様の認識を示していた。

