参議院議員選挙は20日、投開票が行われ、東京選挙区(改選7)では、自民党公認でスポーツ庁初代長官を務めた鈴木大地氏(58)が、立候補者32人の大激戦となった中、初当選を果たした。
NHKのテレビ放送では全国の候補者で一番最初に「当選確実です」と名前が呼ばれ「うお~一番はすごい」と支援者らからの歓声が沸いた。
鈴木氏は万歳で深々と頭を下げて感謝した。だるまの目入れでは、ようやく緊張が解けたような笑顔。「新しい政治、新しい風、新しい人材が求められている結果かと思います。私のキャリア、経験を生かして、健康、教育から1つ1つ積み上げていきたい」と所信表明した。
スタートで一定時間水中を潜泳しながら水面に浮き上がる「バサロ泳法」を武器に、88年ソウル五輪競泳男子100メートル背泳ぎで日本競泳界16年ぶりの金メダルを獲得した。今回の擁立決定は5月下旬と出遅れた。だが「バサロ」のような“水面下”ではなく、公示直後から候補者32人随一の知名度となる顔を生かし、連日、街頭演説や会合など表舞台で精力的に動いた。
日本水連会長、世界水連理事、順天堂大教授なども歴任してきた。選挙戦では「私はスポーツで人生が変わった男です。これからは、政治で社会を変えたい。高校生のころから日の丸をつけ、日本を代表して世界と戦ってきた。10年前にはスポーツ庁長官にも就任し、いつの時代も日本のために力を尽くしてきた。これほど名誉な、やりがいのあることはない。今回、国政の場にチャレンジできることも、大変名誉なこと。力の限りを尽くしてまいりたい」と臨んだ結果が国民の指示を得た。
7日の総決起大会では、同氏からは二刀流のドジャース大谷翔平投手を引き合いに「鈴木さんは五輪メダリストであり、行政、教育の現場を知る『三刀流』『3本の刀』を持つ。国政にも都政にも欠かせない方」と背中を押された。
自民党では、16年、22年参院選で元男子バレーボール日本代表の朝日健太郎氏(49)当選に続くトップアスリートの当選。金メダリストがさまざまな経験を武器に、政界に飛び込む。【鎌田直秀】

