テレビ朝日政治部官邸キャップの千々岩森生氏は22日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演し、20日の参院選で与党で参院過半数割れとなる大敗を喫しながら続投宣言した石破茂首相(自民党総裁)の今後について、2つのシナリオを解説した。
石破首相は21日の記者会見で、与党が大きく議席を減らし、昨年の衆院選に続き、参院でも与党過半数割れとなった今回の選挙結果について「謙虚に真摯(しんし)に受け止めないといけない」と述べた上で「比較第1党としての責任を果たしていかねばならない」とし、続投を正式表明。「我が国はいま、米国の関税措置、物価高、明日起きるかもしれない首都直下型地震や南海トラフ地震などの自然災害、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境など、国難ともいえる厳しい環境に直面している。このような中にあって最も大切なことは、国政に停滞を招かないこと。一刻の停滞も猶予も許されない」と主張したが、この説明に与野党から強い批判が出ている。
千々岩氏は、石破首相の続投宣言の「裏」を読む形で、8月1日が期限とされているトランプ関税交渉のめどがたつまでの間ではないか、との見立てを披露。番組MCのフリーアナウンサー羽鳥慎一に「じゃあ、8月2日以降に動きがあるかも知れない」と問われると「そうですね」と応じ、想定される「今後のシナリオ」に言及した。
1つ目のシナリオとして「やっぱり居座りの可能性も、当然シナリオ1としてはあり得ます」とした上で、「ただ、シナリオの2つ目としては、1日まで交渉を続けた上で、(8月1日召集予定の)臨時国会を挟んで、終戦の日を終えた前後くらいに…」と述べ、「去年は岸田文雄総理も8月14日に、総裁選に出ないという表明をしている。同じようなタイミングで石破さんも、言ってみれば『時間差辞任』というか、シナリオの1つとしては持っているのではないか」と述べた。「そうなれば、8月下旬から9月にかけて自民党総裁選が行われるようなスケジュール感になってくる」と推測した。
元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が、現体制の継続に自民党内から厳しい声が出ていることを「当然なんだろうなと思う」と指摘すると、千々岩氏は「石破さんって、言い方はあれですけど、メンタルがそう強い人ではないので。例えば小泉(純一郎)さんみたいに、批判をエネルギーにして突き進むみたいなタイプではない」と指摘。「党内から(批判が)ワッとくれば、仮に居座りを考えていたとしても、もたないタイプだと思います」とも述べた。

